タペストリーは、店舗の掲示物からイベントでの壁面装飾、部屋を飾るアートまで幅広く活用できる便利なアイテムです。
しかし、サイズの決め方や素材、デザイン、入稿データの作り方など、初めての人には迷うポイントも少なくありません。
本記事では、初心者でも失敗しにくいタペストリー制作の概要を丁寧に解説!
設置場所から逆算したサイズ選び、素材・印刷方式の特徴、見やすく伝わるデザインの作り方、当サイト「グッズプロ」での製作ステップまで、わかりやすくまとめました。
自分の用途に最適な一枚をつくるために、必要な関連知識を順を追ってご紹介します。
タペストリーの基本とは?用途とサイズの決め方
タペストリーは、空間に情報を大きくわかりやすく伝えるための掲示物で、商業施設・展示会・イベント・店頭装飾など幅広く使われています。
用途に応じて、必要な視認距離や設置環境が変わるため、制作の最初にサイズをどう決めるかが重要です。
まずは、サイズ検討のベースとなる考え方を整理し、目的に合うタペストリーの基本を理解するためのポイントを紹介します。
設置場所と視認距離|屋内/屋外・読ませたい距離からサイズを逆算
タペストリーのサイズは、まず「どの距離から読ませたいか」で考えます。
屋内で近距離なら小型(A1〜B1程度)でも十分ですが、店舗外壁やイベント会場など、離れた位置から視認させたい場合は、大型(横幅1m以上)がおすすめです。
また通路幅や設置スペースの高さなど、物理的条件も考慮する必要があります。
視認距離が遠くなるほど文字が小さく見えるため、見出しの大きさは距離に応じて拡大するのが基本です。
屋外の場合は風対策や固定位置も重要なため、サイズを決める段階で設置環境を具体的に想定しておくと制作がスムーズになります。
縦横比の選び方|縦長/横長/正方形の使いどころ
タペストリーは縦長・横長・正方形の3タイプがあり、伝えたい内容や設置場所によって最適な比率が変わります。
縦長(比率1:2〜1:3)は店頭ののぼりに近い印象で、縦の視線誘導に優れ、通路沿いの掲示などに向いています。
横長(2:1〜3:1)はワイドに情報を載せられるため、イベントの背景や横幅の広い壁面で効果的です。正方形はデザイン性が高く、アートやイラスト中心の用途に人気があります。
縦横比によって情報配置の自由度が変わるため、伝えたい要素が「縦方向」「横方向」どちらで展開しやすいかを検討して選びましょう。
文字サイズと情報量|主見出しは1m先で読める大きさに
タペストリーは離れて見ることを前提にデザインするため、文字サイズ設定がとても重要。
一般的に、主見出しは「1m離れた位置で読める大きさ」が基本で、用途に応じて距離が伸びるほど文字をさらに大きくします。
補助テキストや説明文は小さくなりがちですが、情報量を詰め込みすぎると全体が読みにくくなるため、階層を分けて整理することがポイントです。
また、文字間隔や行間も遠距離での視認性に影響するため、適度な余白を確保して配置することが推奨されます。
グッズプロでは、商業施設・展示会・イベント・店頭装飾ごとの使用シーンに併せて、オリジナルタペストリーを製作いただけるようにご案内しています。
A4サイズタペストリーはこちら
A3サイズタペストリーはこちら
A2サイズタペストリーはこちら
A1サイズタペストリーはこちら
B4サイズタペストリーはこちら
B2サイズタペストリーはこちら
B1サイズタペストリー
素材と印刷方式の選び方 プリントの見え方・耐久・予算のバランス
タペストリーは素材によって、発色や耐久性、しわの戻りやすさが大きく変わります。
また印刷方式によっても、色の再現性や表現の美しさが異なります。
ここでは、主要な生地の特徴や、屋内・屋外での選定指針、発色に優れる印刷方法など、目的に合わせて選ぶための詳細をわかりやすく整理します。
生地比較|特徴やおすすめ用途の一覧表
当サイト「グッズプロ」では、タイプ別に6種類の生地素材から選ぶことが可能です。
| 生地名 | 耐久性 | 質感 | 特徴 | おすすめの用途 |
| ポンジ | △ | 薄手 | のぼり旗で多く使われる軽い生地。コストを抑えたいときに最適 | 低予算で大量に作りたい場合/短期利用 |
| トロピカル | 〇 | 厚手 | ポンジよりも約2倍の厚みがあり、発色と強度のバランスが良い | 標準的なタペストリー/常設・屋内向け |
| スエード | 〇 | ほのかな光沢 | ほのかに光る質感が特徴。手頃な価格で見映えの良さを出せる | 萌え系などのイラスト展示/キャラグッズ向け |
| ダブルスエード | ◎ | マットで厚め | 肌触りがよく、両面がしっかりした仕上がり。高品質な製品向き | プレミアム商品/グッズ販売用の上位モデル |
| トロマット | ◎ | 厚手 | 発色に優れ、存在感のある仕上がり。高級感を出したいときに最適 | 良質な展示品/販売グッズ/長期掲示物 |
| 和風 | ◎ | 厚手 | のれんに使われるしっかりした和風素材。生地にコシがあり丈夫 | 和テイストの製品/店頭装飾/民芸系デザイン |
それぞれの素材で印象が大きく変わるため、デザインや掲示環境に合わせて最適な生地を選ぶことが重要です。
屋内/屋外の耐候性|日照・湿度・空調の影響と選定指針
タペストリーの耐久性は、設置する環境によって大きく左右されます。
屋内は日照の影響が少ないため、発色の美しい素材を優先できますが、空調の風で揺れやすいため、適度な厚みがある生地が扱いやすい傾向にあります。
一方、屋外では紫外線や雨風による劣化が起きやすく、耐候性・強度の高いトロマットや遮光素材がおすすめです。
湿度が高い場所ではカビ対策も必須で、乾きやすく強度のある素材を選ぶことが必要。設置期間が長いほど素材選びの重要性が増すため、条件に合った生地を選定しましょう。
印刷方式の特徴|昇華プリントの発色・階調・色再現の考え方
タペストリー印刷に多く使われる昇華プリント方式は、インクが熱で生地に浸透するため、色のノリが良く写真も滑らかに再現できるのが特徴です。
発色が鮮やかでムラが出にくく、細かな階調表現にも強いため、クリエイティブ性の高いデザインにも適しています。
また、インクが生地に定着するため耐久性も高く、屋外での使用にも最適。当社グッズプロでも、この「昇華プリント方式」を用いてオリジナル製品をお作りいただけます。
オリジナルデザインの作り方 入稿データの基本
タペストリーをオーダーメイドで作る場合、デザインの基本を理解しておくと仕上がりが大幅に変わります。
見やすく効果的なレイアウトの組み方、印刷に適した条件、デザイン作成時に必要な考え方など、入稿データを作る際に押さえておくべき基礎知識を見ていきましょう。
レイアウトの鉄則|主語+行動喚起を大きく、階層は2〜3に整理
レイアウトは、「一番伝えたい情報を大きく、その他を整理する」のが基本です。
主語となるメインタイトルは最も強く、次にサブ見出し、最後に補足情報というように階層を2〜3段階にまとめます。
また視線誘導を意識し、注目させたい要素は中央か上部に配置するのが効果的。例えば、「今だけ」「期間限定」「ご注文はこちら」など、行動を後押しする短いフレーズを添えると、見せたいお客様にも迷いを減して、行動を促すことができます。こうした情報は、明確に目立たせ、余白をしっかり残すことで全体が読み易くなります。
情報を詰め込みすぎず、メリハリをつけることで、遠距離からでも瞬時に伝わるおしゃれなデザインにしましょう。
カラーモード/解像度|CMYK・等倍150〜300dpi、写真は高精細で
タペストリーは、印刷する生地によってポスターやチラシよりも若干粗めに見えやすい素材特性があります。さらに遠目から見ることが多いアイテムのため、画像解像度は必要以上に下げないことが大切です。
そして、印刷データはRGBではなくCMYKが基本で、色の再現性を高めるために変換して制作します。解像度は等倍で150〜300dpiが推奨され、低すぎるとぼやけや粗さの原因になります。
写真を使用する場合は、高解像度の画像を使うことで、発色や質感が美しく表現されます。また、デザインデータを拡大する予定がある場合は、大きめの画像・フォントを用意し、劣化を防ぐことが重要です。
画質が適切かどうかは完成後の印象を大きく左右するため、入稿前にしっかり元データの画質チェックは念入りに行いましょう。
塗り足し/安全エリア|袋加工・ハトメ位置に重要要素を置かない
タペストリーは、四辺に袋加工を施したり、ハトメを打ったりするため、端に重要な要素を配置しないことが鉄則です。
塗り足しは、通常3〜5mmを目安にとり、背景が切れないよう余裕を持たせます。また安全エリアの内側に文字やロゴを置くことで、加工時のズレによる欠けを防げます。
特に袋加工部分は、巻き込みで見えなくなる範囲が広いため、余白設定が非常に重要です。
グッズプロでは、プリント範囲が一目でわかるデザイン用のテンプレートを無料でご用意しております。各商品ページからダウンロードできますのでご活用ください。
ステップで分かるオリジナルタペストリーの作り方 グッズプロなら簡単に製作できます
グッズプロでは、初心者でも安心してオリジナルタペストリーを製作できるよう、わかりやすいステップと豊富な素材をご用意しております。
実際に制作する流れを3つの段階に分け、初めての方でもスムーズに製作できるよう、要点を押さえてご案内します。
STEP1 サイズと素材決定|視認距離・設置環境・好みから確定
最初のステップでは、「どこで」「どれくらいの距離から」見せるかを基準に、お好きなサイズと素材を決めていただきます。
インテリア、屋内展示なら発色の良いスエード、屋外なら耐久性の高いトロマット、こだわりのホビー用グッズならダブルスエードなど、用途や環境に合った規格を選びましょう。
設置場所の幅や高さを測り、タペストリーが圧迫感なく、見やすく収まるサイズを計算することが大切です。
STEP2 デザイン制作|配色・余白・写真解像度の最終チェック
デザイン制作では、読みやすく視線を誘導するための配色・レイアウトを意識します。
背景と文字色のコントラストを強くすると視認性が高まり、遠くからでも内容が伝わりやすくなります。余白を適切に設けることで、情報が整理されて見やすいデザインに。
写真やロゴを使う場合は、高解像度のデータを使用し、印刷時の劣化を防ぎます。
デザインが完成したら、階層整理や訴求の要素について、位置・バランス・見やすさなどを最終チェックし、必要に応じて微調整を行います。
STEP3 入稿前チェック|塗り足し/アウトライン/画像埋め込み
入稿前には、印刷トラブルを防ぐためのチェックを必ず行います。背景色や写真が切れないよう塗り足しを設定し、アウトラインや全体を見直しましょう。
使用したい画像データの埋め込みや、解像度チェックも必要です。
グッズプロ専用のテンプレートを使用せずにデザインしたデータの場合は、サイズ規格別のプリント範囲を入念にチェックして、理想の仕上がりを目指しましょう。
想像通りのタペストリーになるか心配な方は、「データ入稿(画像確認あり)」のオプションをご利用ください。
お客様のデータ入稿を確認後、製造を開始する前に完成イメージをご覧いただけるため、安心してお任せいただけます。
オリジナルタペストリー製作の注意点と解決方法
タペストリー制作では、完成後に思わぬトラブルが起きてしまうことも少なくありません。
グッズプロなら、デザイン作成に役立つツールや、事前の確認サービスでトラブルを防ぐことができますが、よくある質問や注意点と解決方法について代表的なものをご紹介します。
色がくすむ/想定と違う
色のくすみは、RGBとCMYKの色差によるものや、低解像度の画像使用が原因で起こります。
データ制作時は、CMYKで色を設定しましょう。またモニターによって色の見え方が異なるため、色校正やプリンターでの簡易出力を行うと、完成イメージとの差を減らせます。
文字やロゴがにじむ/欠ける
文字がにじむ原因として多いのは、文字サイズが小さすぎる、細すぎる、または背景とのコントラスト不足です。
遠距離から見られるタペストリーでは、最小文字サイズを大きめに設定し、太めのフォントを選ぶことでにじみにくくなります。
また、袋加工やハトメ部分に文字がかかると欠けが起きるため、安全エリアの設定を必ず守りましょう。
透け・裏写りが気になる
透けが気になる場合は、薄手のポンジを避け、厚みのあるトロピカル・スエード・トロマットを選ぶことをおすすめします。
透けが生じると、背景色の影響を受けて色の見え方が変わることもあるため、用途に合わせて透けにくい素材を選ぶことが大切です。
波打ち・しわが取れない
波打ちやしわは、生地の厚みや張り方が原因で起こります。薄手の素材は、風や湿気で歪みやすいため、しわ戻りの良いトロマットやスエードを使用すると安定した掲示ができます。
また掲示の際は、四隅をしっかり固定し、テンションを均等にかけることで、風による波打ちを抑えられます。
収納時は折りたたまず丸めて保管すると、しわがつきにくく、長期間きれいな状態を保つことができます。
お気に入りの一枚を グッズプロはタペストリーのデザインサポートも対応
オリジナルタペストリーは、用途に合わせたサイズ選びや素材の特性、見やすいデザインの組み立て方を押さえることで、初心者でも理想的な一枚を作ることができます。
グッズプロでは、豊富な生地ラインナップと高品質な昇華プリント方式で、鮮やかな仕上がりを実現可能です。
さらに、デザインが不慣れな方のために、専門スタッフへのデザイン依頼のオプションや、入稿サポートとなる無料のテンプレートもご用意しております。
店舗装飾・イベント・アート制作など、さまざまなシーンに合わせて最適な一枚をお作りいただけます。
初めてでも安心して製作できるグッズプロで、あなたのアイデアを形にしてみませんか。
カテゴリー一覧
ご提供サービスはこちら。気になる商品カテゴリーをクリック